ストレスは、悪者扱いされ続けており、
とにかくなくす方法ばかりが紹介されています。
しかし、一定のストレスがかかっている状態のほうが、
高いパフォーマンスを発揮できることが分かっています。
ストレスは悪者どころか、私たちの味方になってくれます。
とはいえ、過剰なストレスは私たちの生産性を落としますので、
適度な状態をコントロールすることが求められます。
私たちは、何かを楽しむ時にはどのように楽しもうかと、
その楽しみ方について色々と考えます。
しかし、悲しい時や苦しい時には、
その悲しみ方や苦しみ方について、あまり考えることはありません。
ストレスをマネジメントする上では、悲しみ方や苦しみ方にこそ、
事前にその方法について考えておいたほうがいいのです。
なぜなら、悲しい時や苦しい時は冷静さを失いがちで、
どのようにして悲しむかなど、考えることは難しいからです。
こうした負の感情を上手にマネジメントする3つの方法をお伝えします。
1.そのための時間を十分取ることで長引かせない
悲しむ時でも、苦しむ時でも、普通に過ごしていると、
じっくりその感情に浸る時間は取りにくいものです。
しかし、じっくりその感情に浸ることができないと、
仕事と仕事の合間など、ふとした瞬間に悲しみが溢れてきます。
こうした細切れ時間に、悲しみや苦しみの感情を表出させないためには、
意図的に時間を作ることです。
例えば、次の休みの日は1日悲しむと決めて、実践します。
自分で方法を決めて、その感情にじっくり浸る時間を取ることで、
気分は以前よりスッキリします。
とにかく泣き続けてみるといったことも良いでしょう。
同じ感情に長く浸っていると、個人差はあれ、誰でもいつか飽きてきます。
そして、スッキリしたという感覚になっていきます。
もちろん、悲しみや苦しみの内容や深さによっては、
事あるごとに思い出してしまうこともあるでしょう。
しかし、悲しみ方や苦しみ方を事前に決めておくだけで、
精神的には安定しやすいのです。
2.思い切り行う
思い残すことなく、躊躇せず、思いっきり悲しむ。
世界の終わりに絶望するぐらい、どん底まで悲しんでみましょう。
どん底まで悲しむと、いずれ悲しみはどん底レベルから和らいでいきます。
底までいった感情は、その後浮上する以外に行き場がないからです。
我を失うぐらいその感情に思いっきり浸りましょう。
悲しみ方や苦しみ方を事前に決めているから、気にせずできます。
3.文字にする
感じたこと、思っていることなど、頭に浮かんだことを
手あたり次第にノートに書き出します。
他人に見せるものではないので、綺麗に書かなくても結構です。
むしろ思うがまま、書きなぐるぐらいで十分です。
自分の悲しみや苦しみといった負の感情をすべて外に吐き出すことによって、
早くスッキリすることができ、ストレスを長引かせずに済みます。
ぜひ、実践してみてください!