あなたが勤務している会社は、
あなたを定年退職時期まで雇用することを約束していますか?
あなたが経営している会社は、
従業員を定年退職時期まで雇用することを約束していますか?
守れない約束や、守れるかどうか分からない約束は通常されません。
企業が従業員を定年まで雇用したいと希望していたとしても、
それが実現できるとは限りません。
この事実を真剣に受け止めるなら、企業も従業員も
これまでの関係性を改めたほうが良さそうです。
企業は、従業員を自社で定年まで雇用することにこだわるのではなく、
従業員が他の企業でも働けるレベルのスキルや経験を積ませることに
注力することが大切であると考えます。
そうすれば、自社に万一のことがあっても、
大切にしていた従業員が路頭に迷うリスクを低下できます。
また、他社でも通用する力を育てるために投資することは、
結果として自社の成果に繋がります。
ですから、自社にとってもメリットがあるのです。
自社の成長のためだけを考えて従業員を扱っていると、
自社でしか活躍できない従業員を増やしてしまうかもしれません。
これからは、自社でしか通用しない経験やスキルを持つ従業員にとっては、
ますます厳しい時代になるでしょう。
変化に適応できない人材は、市場価値が低くなります。
自社だけでなく、他の企業でも、期待されるパフォーマンスを
発揮できるように育てることが、本当の意味で
従業員を大切にするということではないかと思います。
福利厚生の充実やワークライフバランスの推進なども、
従業員を大切にしている施策なのかもしれません。
しかし、長期的な視点で考えた時、
従業員を大切にするために何をすべきなのか?
やるべきことの優先度を変えていく必要性を感じます。