最近、人のプレゼンテーションに立ち会う機会が3度ほどありました。
聴衆の数も、プレゼンテーマも全て異なるシーンでのこと。
ただ、この3人に共通していたのは、プレゼン前にとても緊張していたこと。
1人は口がひどく渇いていました。
また別の1人は、やや挙動不審な状態になっていました。
見ているこちらまで緊張が伝わってくるほどで、とても辛そうでした。
そんな状態ですから、この3人のプレゼンは、惨憺たる結果。
残念ながら、そのプレゼンで何が言いたいのかよく分かりませんでした。
練習の時のプレゼンの方が、断然良かったのです。
緊張による過度のストレスが、彼らのパフォーマンスを低下させたことは明らかでした。
プレゼンに限ったことではありませんが、緊張する場面に遭遇した場合、
あなたは、緊張をほぐすためにどんなことをしていますか?
私の場合、研修や講演をさせていただく直前は、いつも緊張します。
緊張すると、呼吸が荒くなって、心臓のドキドキを感じ、
「あっ、心拍数が上がっているなー」なんて思うわけです。
そんなとき、私はどうしているか?
ミントを口に入れます。
「えっ?」・・・・拍子抜けしましたか?
研修や講演の前には、必ずミントを食べるようにしているのです。
ミントを食べると、口の中がスーとしますよね。ただ、それだけのことなのですが、
私はそれでスッキリするのです。
それと同時にとても安心します。
もちろん、誰もがミントを食べれば、緊張がほぐれるというわけではありません。
ポイントは、「いつも変わらず、同じ行動を取ること」です。
心理学の世界では、いつもと同じ行動を取ることによって、心の状態を安定化できると言われています。
実はプロスポーツ選手の中にも、本番で最も高いパフォーマンスを発揮するために、
いつもと同じ行動を取って、心を安定化させている方々がいます。
行動は、どんなことでも構いませんが、いつも同じ行動を取るためには、
できるだけ簡単なことのほうが良いですね。
極度に緊張したときでも、間違えずにできる行動(行為)が理想的です。そういった点では、
呼吸という行為もお勧めです。
緊張した時には、深呼吸をすると良いと言われますが、呼吸を整えることは、
間違いが起こらない(コントロールできる)行動であり、身体の状態を通常に戻すことなので、
心を安定化させる効果があります。
このように、緊張というストレス環境をどのように活用するかによって、
あなたの仕事の成果は大きく変わります。
いくらプレゼンスキルを磨いても、緊張をコントロールできなければ、
磨いたスキルを思うように発揮できません。
「いつも変わらず、同じ行動を取ること」ができる簡単な行動を作ってみましょう。
行動を決めたら、毎日やってみましょう。習慣にできれば、心が安定化する自分に気づくと思います。
気づきがあれば、是非教えてください!
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。