これまでにご紹介した不安や心配のコントロール方法の中で、ご自身に合うものがあれば、是非継続していただきたいと思います。
前回メルマガ vol.3 < 条件づけを活用する >他にも紹介してくださいというご意見をいただきましたので、今日は、「不安を抱える」のではなく、「不安を吐き出す」というテーマでお届けします。
人は不思議なことに、不安になってはいけないと思えば思うほど、不安になってきます。
どうしてなのでしょうね?
「考えないでおこう」と思っているのに、不安が頭から離れない経験をしたことはありませんか?
不安が頭から離れないのに、無理やり封印しようとする。これは、結構ストレス溜まりますよね。
こういうときの処理の一つとして、お勧めしたいのは、徹底的に不安を抱いてみる。
あるいは、心配しすぎてみましょう。
抱えている不安な気持ちの塊を敢えて重くして、抱えることができないぐらいにしてみるわけです。
これ以上ないぐらいに心配すると、そのうち飽きてきて、却ってスッキリします。
また、以前、研修に参加してくださった受講者の事例をご紹介しましょう。
その方は、ストレスが溜まったら、思っていることや感じていることを“秘密の”ノートに書きなぐると
話されていました。
そうすると、悩んでいる自分が馬鹿らしくなるようです。
これは、ノートに書き出された文字を眺めることによって、自分の感情を客観的に見つめることが
できるためではないかと思います。
ノートに書く以外には、言葉に出すこともお勧めです。
ボイスレコーダーで自分の感情を録音した後、再生してみると、「こんなことで悩んでいたのか」と、
自分がちっぽけな存在に思えてしまうことでしょう。
ついさっき、録音された自分の声であるにも関わらず、再生された言葉を聞いていると、
客観的になれる自分に気づきます。
もしも、一人で実施することが苦手な場合は、誰かに聞いてもらうことでも結構です。
「人の悩みは、誰かに聞いてもらった時点で、ほとんど解決したようなもの。」
こんな言葉を聞かれたことがあるかもしれませんが、これはまさに自分の悩みを吐き出すことによって、
ストレスを発散している状態です。
こうして自分の気持ちに折り合いをつけることができれば、自然と悩みにくくなります。
ただ、最近は、自分の悩みを聞いてくれる人が、身近にいないという問題を持っている人が
増えているように思います。
ですから、あなたの悩みを聞いてくれる人を大切にしてくださいね。